「モコとメリー、そして毛玉」 ’98年3月25日
実のところ、私の家では長毛種の猫と一緒に住むのはまったく
はじめてのことでした。
モコが家に来たのも、娘の久美子がモコを一目見ただけで夢中になってしまったからで、
長毛種の猫についての知識など全然ありませんでした。
ただ、ミケやイネよりも少し毛が長いだけだと思っていたのです。
ところが、実際に一緒に住んでみると色々と思ってもいなかったような問題が起こりました。
その中でも最も始末に困ったのは毛玉ができることでした。
頭や背中、シッポまではなんとかブラシをかけていたのですが、後足の間やお尻にまでは
手が届きませんでした。
そして最近になって気がついてみると、モコのお尻にはギュッと固まった毛玉がいくつも
出来ていました。
びっくりして、久美子はあわてて毛玉を切ろうとしたのですが、毛玉をつかむとモコが
ひどく怒るのです。そして逃げようとしてメチャクチャに暴れました。
けれども、メリーはとてもおとなしく毛玉を切らせました。それどころか、後足の間に出来た
毛玉を切っていたときには片方の足をずっと上げたままにしていてくれました。
暴力的なモコにくらべてメリーは非常に協力的なのです。
最近、インターネットで「ヒマラヤン城」というホームページがあるのを知りました。そこを
読んでみたら、毛玉を切ろうとして皮まで切ってしまったというすさまじい話が載っていました。
やっぱり毛玉を切るのはすごく大変なことなんだとあらためて教えられました。